Hair quality improvement
髪質改善
Acid heat treatment
酸熱トリートメントとは?
酸熱トリートメントとは、グリオキシル酸という酸性の薬剤を使って髪を擬似的に疎水性(水を弾く)性質に近づけたり、髪の内側の結合を強固にすることで、健康毛に近いハリコシやツヤのある状態にすることを目的としたトリートメントです。 そもそも人の皮膚や髪の毛は酸性からなっており、 『弱酸性』に近いほど健康であるといえます。 酸熱トリートメントの成分は、パーマに使用される還元剤やカラー剤の主成分でもあるアルカリ剤の成分が含まれていません。そのため、髪の毛に負担をかけずにダメージからくるパサつきやうねりを軽減できるのが魅力です。
酸熱トリートメントの効果とは?
酸熱トリートメントの大きな強みはダメージの基になるアルカリ剤を含んでいないことです。
- ヘアカラーや薬剤によるダメージの軽減
- 年齢とともにくるエイジングダメージの軽減
- 髪の毛にハリやコシが生まれる
- 傷んだ髪の毛のダメージを修復するため髪がまとまりやすくなる
- 髪の毛の表面的なダメージよりも、内部の芯に作用する
MERIT & DEMERIT
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MERIT
- ツヤ、ハリコシが出る
- 髪質改善のきっかけにつながる可能性がある
- ダメージからくる髪の毛の癖がおさまる
- エイジングケアにつながる
- カラーやパーマなどのメニューと併用できる
一般的なトリートメントはどちらかというと、表面的な手触りやゴワつきを改善し てくれます。酸熱トリートメントの嬉しいポイントは、修復が難しい内部の芯まで しっかり改善してくれるところです。 -
DEMERIT
- 持続的な効果を期待する場合は、回数を重ねる必要がある
- アッシュ系などのくすんだカラーの場合、トリートメントによって色落ちをしてしまう 可能性がある
- 酸熱トリートメント特有の残臭がある
- ダメージによる癖やうねりの場合、
縮毛矯正やストレートパーマのような大きな変化は期待できない - 酸熱トリートメントを行ってから、
半年前後は縮毛矯正やストレートパーマを行うことはできない
グリオキシル酸は髪の毛内部にある水分を熱(180〜200℃)で抜くことで、新しい 結合を作り出します。これが突っ張り棒のような役割を果たし、歪んだ髪の毛の形 状を補正してくれる仕組みです。 縮毛矯正ほどではなくとも、多少のダメージはどうしてもかかります。 その状態で縮毛矯正を行ってしまうと間違いなく、チリチリになってしまいますの で施術の移行や相談は担当のスタイリストへ入念に相談しましょう。
酸熱トリートメント向いている髪質とは?
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酸熱トリートメントが向いている髪質
- 01.軟毛の方
- 02.細毛の方
- 03.ハイダメージ毛の方
- 04.年齢とともに現れた癖毛の方
酸熱トリートメントは、内側から擬似的に結合を作ってくれるので細い髪質や、柔らかい髪質の方は比較的効果を感じやすいでしょう。また、ハイダメージの方にもすぐに大きな効果は期待できませんが、髪の毛の芯から修復してくれるため、長い目で見ると表面だけ補修するトリートメントよりも、根本的な髪質改善にはつながります。 -
酸熱トリートメントが向いていない髪質
- 01.硬毛の方
- 02.太毛の方
- 03.もともと癖毛の方
- 04.健康毛の方
非常に優れた酸熱トリートメントですが、どんな髪質にも対応できるわけではありません。 上記に当てはまる方は酸熱トリートメントが向いていないので注意してください。 もともと髪がしっかりしている方には、酸熱トリートメントの効果で余計に髪が硬く、太くなってしまう恐れもありますので注意しましょう。 また、「特に悩みはないけれど良さそうだからやってみよう」という方にもおすすめできまあせん。『トリートメント』といえど、市販のものとは違い、プロが扱うものでさまざまな薬剤も含むため、多少なりともダメージを与えてしまう恐れがあります。
PROCEDURE
酸熱トリートメントの手順
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01.
念入りなシャンプー
まずはシャンプーをします薬剤の妨げになる汚れを落として薬が浸透しやすい状態にします。 -
02.
薬剤の塗布
酸熱トリートメントを行う上で一番大切な薬剤(グリオキシル酸)を髪に塗布していきます。髪へ均一に行き渡るように薬剤を泡状にしたものを使用しています。 -
03.
専用のアイロンで浸透率アップ
専用のアイロンで髪に熱を加えて更に薬剤が髪の内部まで浸透するようにします -
04.
仕上げ
シャンプー&トリートメント後に仕上げのアイロンをします。